*このレポートは2003年2月に受講生から寄せられたものです。

 レスリー・チャンさんのご冥福をお祈りいたします。

 

 

2003年1月17日 

 レスリーファンが体験した十大中文金曲

(ひたすらレスリー!) 

 

 

会場は沙田競馬場。

ホテルに着くなりスーツケースを放り出し、

KCRを利用して沙田へと向かう。

7時開始であるが、

競馬場についた6時にはまだ会場を待つ長い行列が出来ていた。 

 

そこかしこにそれぞれ応援するファン達が

ファンクラブごとに集まって旗を持ったり

おそろいのシャツを着たり応援グッズを持って気勢を上げている。

 いや〜若い子ばかりで、

ちょっとおばさんは場違いな気分を味わうが、

レスリーが出るとなればそんなこと気にしていられない。

 

会場までに時間があったので、一応入り待ちとか出来ないかと

会場回りを偵察してみるが、

何しろここは広い広い馬場、右も左も分からずに

駆け回るのはとても無理と判断し、 

今日はおとなしく観客席でレスリーを待つ事にする。

 

長い行列についてやっと会場に入り席に着く。

 ステージの正面ブロック、かなり後ろの方だが見やすい席。

 同行の友人や同じグッズ屋さんでチケットを買った3人と一緒に

レスリーファン5人固まって レスリーを待つ。

待つ。待つ・・・・ 

 

7時開始とはいえ、

まず大きなモニターに今までの25年間の十大中文の

総集編映像が流れ、

 色々な歌手や関係者のインタビューが入った

記念番組のようなものが一時間続いた。

 

 もちろんレスリーの若かりし頃の映像もバンバン出てきて

そのたびにキャーキャーと声を上げる 日本人ファン!

前の席の若い子達が何事かと振り返る・・・ハハハ

 

 ようやく8時に授賞式のスタート。

 名前を知っている歌手達や知らんぞこんな子、

ってな新人達や大勢が一斉にステージに上がる。

 花火がバンバン上がり、ゴーカで華やかな開幕である。 

この時点ではまだレスリーの姿はないが、

会場を埋め尽くした

それぞれのファン達の応援合戦が 面白くて

きょろきょろしてしまう。

 

 出場の歌手達がステージ前の客席に座って、

次々と受賞のコールを受け、

ステージに上がっては トロフィーを受け、歌を歌う。 

ま〜いろんな賞があるのね〜!!

 

一つ終わるとまた次、また何人か出てきてトロフィーもらって、

 歌を歌う・・・・

一体いくつ賞があるやらこのパターンが永遠に続く。

 

 劉徳華、許志安、李克勤、陳奕迅、小春、ジョイヨン、

梁詠h、ミリアムヨン、陳冠希、 TWINS、

クッキーズ、ケリーチャン、エトセトラ、エトセトラ・・・・

 とにかくたくさんの歌手が集まってきている。

 

 中堅どころの歌手の応援はまあそれなりなのだが、

若手の歌手の応援はなんともすさまじい。

 本人が歌っているのに鳴り物入りでのドンちゃん騒ぎ、

ここは運動会場か?と首をかしげてしまう。

 

 ファン対ファンの小競り合いもあったりと、

とにかくにぎやかだ。

 でもどの歌手も、そんなファンクラブ席に向かって歌い、

手を振り、頭を下げ、

本当に自分の ファンを大事にしている様子がよ〜く分かる。

 ファンと歌手との一体感に、ちょっとほのぼのした。

 

途中途中プレゼンターのゲストが歌ったり

(イギリスのバンド、スエードとか)、

トークもあるが、

 基本は、出てきて<トロフィー<コメント<歌う、

の一本やり。

 果てしなく続く授賞式にすっかり疲れ、

さらには夜の野外だけに寒くてたまらず、

まだか〜?! あきた〜!寒い〜!

がグルグルし始める。

 同じ人が何度も受賞するし、ファンの応援もさすがに疲れてきて

かなりやけっぱち気味にもなっている。

 

 でもまあ元気元気、この元気をもらいに香港へ来るんだよな〜

なんていろんなことが頭をグルグル・・・

 しかしレスリーの姿が見えない・・・・ 

時々歌手達が座っているところをモニターが映すのだが、

アニタムイ、アランタム、と いった顔は見えるが

レスリーはいない。

 

 時間は11時を回ろうとしているのに、

まだワンパターンが続く。

友人がポツリと 

「本当に出るのかしら・・・・」とつぶやく。

 

 言っちゃーいけないその言葉!

実は皆心の中が不安でいっぱいなのだ!

 

 でも、アニタやアランを呼んでおいて

彼らをステージに上げないわけがない、 その時には

きっとレスリーも一緒に出てくるはず!絶対出る!

と思い込みながらも、 

寒いよ〜、疲れたよ〜・・・・!!

 

 やっと最高の賞を華仔(カッコいい!)と

イーソン(うま〜い!)の二人で受賞。 

 

そしてついに過去25年の間に最高の賞を受けた人たちに与えられる

 金曲銀喜栄誉大奬の発表が・・・! 

 

パンフレットを見ると受賞者は、

梅艶芳、譚詠麟、林子祥、葉?文、Beyond、鄭少秋、

 許冠傑、張學友、羅文、

陳百強、ケ麗君、顧嘉輝、黄霑・・・もちろん張國榮

そして エトセトラエトセトラ・・・・

27名。

故人もいるし、ジャッキーはコンサート中だし、

 もちろん全員がこの場に来ているわけではないが、

豪華な顔ぶれである。 

 

25年分のそれぞれの受賞者達のヒット曲をいろんな歌手達が

かわるがわる少しづつ歌う。 

 

李克勤が「左右手」を歌いながら出てきた、きゃー!

 すると歌いながら李克勤が客席に向かってお辞儀をし、

 まさにこの歌の主に挨拶している感じである・・・

いる、絶対いる、レスリーは。

 

歌が終わって次々に大御所たちが名前を呼ばれてステージに上がっていく・・・

そして張國榮! 出た!レスリー!

 

双眼鏡の中に客席からステージの階段へ歩いていく

細身のレスリーの姿が見えた。

 いた〜〜!!レスリーだ!レスリーだ!

 

黒のセーターに黒のズボン、

またあの太めのベルトを しっかりして・・・

着まわしかい。 

 

しかし茶色のジャケットはベルベット生地で

とてもよく似合っている。 

左手に黒い石(オニキスのような)の指輪をしている。

きれい〜〜!!きれい〜〜!! 

とにかくきれいしか言葉が出ない。

 楚々としたたたずまいである。

 

トロフィーを受け取り笑顔が出る、きれ〜〜〜い!! 

我らレスリーファン5人誰も言葉も出ず、

皆双眼鏡をしっかり目に当てて微動だもせずに

 レスリーを目に焼き付ける。 

たまにため息とともに出るのは

「きれい〜〜・・・」のみ。

かなり異様な光景だったかも・・・(笑)

 

 最初緊張気味だったレスリー、すぐにリラックスしてきて、

周りの人たちと言葉を交わしている。 

 

真っ先に言葉を掛けたのが後ろに立っていた

TWINSの二人。

 レスリー、若い子に何話しかけてるのよ、

大先輩の威厳も見せながら、

でも何だか嬉しそ〜に でれでれ・・・

TWINSの二人はレスリーに話しかけられて、

顔を紅潮させ緊張気味に

 嬉しそうに頷いている、

中々真摯な感じでちょっと好感を持ってしまった。

 

 しかしこんな若い子達にレスリーから声を掛けるなんて、

ひょっとして何かこの子達と

 絡むような仕事でもするんじゃなかろうか・・・・

と不安な予感がわいたけれど、

 まさかTWINSのMTVに出る話があろうとは・・・

 この時は知る由もなかったです。

 

 さてこの功労賞のような賞をもらった全員と

一緒に歌を合唱、

歌は羅文の曲で、 目下ヒット中の映画「金鶏」でも

ラストに使われていた曲でした。

 

 レスリーは歌詞を覚えていないらしく、

後ろのモニターを見ながらパクパクして

おりまして、 ほとんど後姿・・

いや〜ん。

 

 歌が終わると恒例のシャンパンでの乾杯で、

ざわざわとさみだれ式に授賞式はお開きになります。

 

 レスリーはといえば、

あっちにご挨拶、こっちにご挨拶、

誰よりもせわしなく動き回って、

 次々とその場にいる人を捕まえてはご挨拶! 

李克勤にも

「いや〜上手に歌ってくれてありがとう!」(設計独白)

・・・李克勤、

 これまた顔を紅潮させ恐縮気味に頭を下げていましたわ。 

 

ステージ上をあちこち動き回っているうちに

挨拶する人が途切れて、一人ぽつん、 

うう〜〜んどうしよう・・・

そこへ誰かが来てくれて、 ほっ!みたいな・・・・

いつものレスリー、元気で元に戻ったようなレスリーでありました。

 

 そして他の人達と共にステージから降りてゆき、

ついに

我々の視界から消えていきました。 

 

ライトも消えて、長かった授賞式が終わり、

息吹き返した我々は興奮と共に、

 レスリー美しかった!

の感激を口々に言い合いながら、

寒かったのもすっかり忘れて 帰路に着いたのでした。

 

難行苦行の4時間半、

しかし報われた4時間半でした。